本の紹介リレー

ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 雨月物語

皆さんは、雨月物語という古典作品を知っていますか?

私が雨月物語に出会ったのは、高校生の頃です。当時、「雨と月の物語・・・なんて幻想的な題名なんだろう!」と、一目見た瞬間に心が躍りました。しかし実際に読んでみると、霊や鬼が登場する、おどろおどろしい怪異譚だったのです。ページを一枚ずつめくり、次の展開はどうなるのか・・・手に汗を握りながらドキドキして読んでいたのを思い出します。

雨月物語は、恐ろしい怨霊の出現や異類の身への変化など、ファンタジー要素の強い作品です。雨がやんで月がおぼろに見える夜、不思議な出来事が起こる・・・。やはり、どこか幻想的な印象を与えてくれますね。

「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典」シリーズは原文も一部掲載しながら、わかりやすい現代語訳でまとめられています。この機会に、いつもの授業と少し異なった趣のある、古典の世界を味わってみてはいかがでしょうか。

 

紹介された図書

「ビギナーズ・クラシックス 日本の古典 雨月物語」

上田秋成  佐藤至子 編

ISBN:9784044002114